ぎふもこプロジェクト第3弾 STEINS;GATE 妖刀 五月雨 作成レポート

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 1.前置き 2014年8月某日
 
 
 引越しの片づけもそこそこのある日、えんぴさんからメールが来る。
   「刀が欲しいんだが(意訳)」とか。
   毎年の恒例になりつつあるが、これもお誕生日プレゼントだそうな。
 なんか男の娘シリーズになりつつある。
 ざっくりと調べたところ、柄の部分に意匠があるので、詳細な資料を求めたところ
   詳しいのは無さそうとのこと。ゲーム版は無いがアニメ準拠なら何とかなるか? と提案してみる。
 資料無いのは辛いよなぁ。 特に作品によってコロコロ変わるのは。
 うむ。 なので、逆に「それっぽく」作れば、五月雨だって言い張れると結論(笑)
   見積もりに入ります。
 
 
 
 
 2.仕様検討〜見積もり発行 2014年8月29日
 
 
 とりあえず長さが、大刀でも小刀でも中途半端みたいなので
   改造前の模造刀の都合で100cmサイズか 70cmサイズか どちらかに決めてもらう。
   加えて、ネタの形(謎)から、刀袋と刀箱も欲しいとのこと。
   改造と刀袋は、どうにでもなるけど 刀箱は既製品でも2諭吉こえるしなぁ・・・ってことで
   それっぽく作るだけなら、材料費4000円くらいから。 ってことで伝える。
  
    基本仕様にOKが出たので、詳細を詰めて メールで再送付。
   OK出たので、材料の発注に入りました。
   
    鍔無し白鞘大刀改造 2色塗装 刀袋 刀箱 工賃  こんな感じで。
   1.5諭吉を ちょい超えます。
 
 
 
 
 3.加工開始 2014年9月5日
 
白さや  本体材料が届いたので
   加工の削り代をとりつつ、形を書き込んでいきます。
   想像した形状と、削った後の現物が合うようにね。
 今回は図面とか無いしね。
   しかも削りすぎると、鞘とかに穴空いちゃうし。
 
 

美術模造刀剣 白鞘 大刀

新品価格
¥5,195から

 
元の断面形状  届いた状態で、断面が略八角形。
   これを長方形に削り込んでいきます。
当たり  「ここまで削る」って位置の書き込み。
   削る面 全部に書き込みます。
当たり削り  とりあえず当たりを取りながら
   いつもの如くカッター1本で粗削り。
   見た目より柔らかい木材ですね。
   でも木目はありますので、逆らわないように
 
 
 
 
 4.塗装〜下地と1層目 2014年10月11日
 
 
 画像ありませんが、カッターでの粗削りからペーパー研磨をしてます。
   
   今回は厚塗りする予定だったんで、#1200まで研磨して形を作ってます。
一次塗装  木材用の下地剤を噴き付けて乾燥した後
   発色をきれいにするために一次塗装です。
   今回は、単色模様なんで 模様の色を最初に入れて
   マスキングしてから黒地を塗ります。
 やっぱこの季節、乾燥時間長いねー。
 
 
 
 
 5.塗装〜3層目からマスキングへ 2014年10月18日
 
マスク上から黒地塗装  赤の模様色の上にマスキングして
   全体を黒で塗りつぶします。
   一応、マスクする前に、依頼者へ意匠確認してますが
   まぁ・・それっぽく見えれば。ということで。
 
   最終的には柄部分で6層塗ってます。
 
 更に全体をなじませるために。
   ここからトップコート2層なんよね。
 
 
 
 
 6.オプションの刀箱 2014年10月20日
 
材料はホーマックの杉板  オプションパーツの刀箱作りです。
   本式で作ると材料費概算で2,4000円くらいかかりますので
   「それっぽく」見える簡易版を目指します。
 
   材料は180cm長さの杉板4枚から。
   小刀だったら90cm 4枚でよかったんだけどね。
 
   これを切り貼りして・・・
 
完成  こんな感じに。
 
 端折ったーー!
 
 こんな感じに。
   しょうがないじゃん。
   こんなの詳しくレポートしてもしょうがないし。
   一応書くと、木工用ボンドとネジ釘で締結。
   刀の接触部分にはフェルト貼り仕様です。
 
 
 
 
 7.完成〜仕様確認 2014年10月21日
 
全体像
箱入り五月雨  刀箱は、一般の模造刀にも使用できます。
   中枠は、圧入のみなので ずらしたり外したりも可。
   刀に直接当たる部分は、そのままだと塗装面にキズを入れるので
   内側にフェルト貼りしてあります。
   フェルトは両面テープ針なので、剥がすことも容易です。
 
柄意匠  模様はこんな感じ。
   参考はアニメ版。
   紐を通せる穴もあけてます。
 
刀袋も可  袋に入れて箱に詰めると こんな感じ。
   ただし発送は、このまま送ると
   緩衝材を入れるスペースが無いので
   箱から出して、刀別梱包で送りました。
 
 
 
 
 8.使用中(笑) 2014年11月某日
 
あやしい梱包  こちらもパッケージ商品で(笑)
   テープ巻き々々。
   このまま居酒屋(?)に持って行ったらしい。
   一応、箱に入った状態なら職務質問は受けても
   銃刀法であげられることは無いはず。
   
ぎふもこのプレゼント  一応、気に入ってもらえたようです。
   
   塗装の都合もありますが、
   木の硬さが少々足りないので
   キズが入りやすい仕様なのが惜しい。
   でも、気にせず色々(謎)使ってみて欲しいです。
   
 
 
 
 9.決算 2014年11月
 
 
 今回も材料費中心の決算。
 
 いつも通り、左は原材料(原単価)。 右は今回使用分価格。 1円端数切り上げ。
 やりなおし分は含めず、最終的にかかった分だけ計上。
 
 原材料原単価 分割分単価分割量   使用箇所
 模造刀 白鞘 大刀6000円 6000円1個 本体(送料込)
 塗料1000円 2000円2個 本体
 刀袋800円 800円1枚 刀袋
 杉 板材 1800×140×14mm1080円 4320円4枚 刀箱
 フェルト100円 200円2枚 刀箱
 以下計上外
 接着剤  ネジ釘  サンドペーパー  工賃  工具類
  
 合計8,980円 13,320円  
 
 
   白鞘ながら、結構高い素材を使いました。 黒石目の方が安いってものなんかなぁ。
  刀箱は、本式で作ると 桐材使って、二重構造にして、印籠継ぎ蓋にして、平紐を通す穴開けて・・・・ とやって
  数作る前提でも、3諭吉くらいかかります。単品なら5諭吉超えますね。
   塗装は改良の余地があります。 もう少し塗膜が硬いか、柔らかく形状を復元するか、そんなものを探したいです。
  なんにせよ、キズ対策が欲しいなぁ。(漆はダメだし)
 
   資料が無いものを作るのが、楽しみになるか億劫になるかは、感性に任せるとして
  忠実に作りたいなら、資料の提供は必須だと思う 今日この頃。
  そうでない場合、雰囲気で了承いただくし そちらを目的にしていただく。
  ま、今回は 後者で良かったので、あとは価格をおさえる努力を練っていきたいねぇ。
 
 
 




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